オールセラミック矯正とは、セラミック製の被せ物、つまりクラウンを矯正したい部分に被せる矯正方法です。

オールセラミック矯正は、クラウンを被せるという方法から従来のワイヤー型矯正よりも矯正期間が短く、また、セラミック製の人工歯は審美にもなることから、主に前歯の矯正を行う時に使われています。また、セラミックは人体にほとんど影響を及ぼさないので、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。クラウンを被せるという技術は、昔から歯科治療に行われて来た方法ですので、他の最新の歯科治療よりも安全です。しかし、オールセラミック矯正にもデメリットは存在します。審美歯科は基本的に保険適応外です。クラウンを被せると言っても、虫歯の治療ではなく、出っ歯や乱杭歯の治療である場合は保険は利きません。ですので、治療費は高額になります。また、1本だけセラミックの人工歯にして差し歯にする訳ではなく、4本ほどのセラミック製のクラウンを連ねて被せます。これは、クラウンであることと、1本だけセラミックにした場合周囲の歯とのバランスも考慮してのことです。セラミックの人工歯の値段は歯科医院にもよりますが、1本数万円から十数万円ほどかかります。また、被せる時に歯を削る必要があるので、矯正したい部分の周辺の歯も削らなければなりません。噛み合わせによっては、下の歯もオールセラミック矯正しなければならない場合もあります。そうすると、健康な歯を削るという負担もさることながら、経済的な負担もかかります。

デメリットはそれなりにありますが、歯並びが悪い、出っ歯やガミーと言った悩みを抱えている人には、最善の治療法とも言えます。大阪にも審美歯科は多くあります。交通機関が発達しているので、多少遠くても信頼できる歯科医を探すことが、歯の矯正に何よりも大切なことです。オールセラミック矯正以外にも矯正方法はたくさんありますので、それぞれのメリットデメリット、治療費をよく比較検討することも大切です。